- HOME
- 展示のご案内
- 上野の森美術館大賞展
- 展示一覧
- 第30回
展示のご案内Exhibition
上野の森美術館絵画大賞
佐藤 英行
《地鳴り》
油彩 S100
作家略歴 | |
---|---|
1947 | 神奈川県生まれ |
1964 | 武蔵野美術短期大学芸能デザイン専攻科 卒業 |
1993 | 川崎市麻生区シンボルマークコンペ・大賞(区のマークに制定) |
1999 | 神奈川県展・入選(以降5回入選) |
2004 | 第22回上野の森美術館大賞展・入選(2005、2006年) |
2005 | 二科展・特選 |
2011 | 二科展・会友賞 |
2012 | 現在 二科会会友、ハマ展会員 |
受賞コメント
昨年2011年は東日本大震災大津波で日本中が悲しみに暮れた一年でした。このニュースはテレビ新聞等で報道されない日はありませんでした。私の脳裏にもあの津波の恐ろしさが焼きついて、画家として出来ることは、この歴史的な出来事を子孫に絵画として残すことだと思い制作に入りました。
この作品はカメラで撮えた真実と違った自分の感じた津波の恐ろしさを絵画として表現したものです。場所などの設定はなく東日本全体を凝縮表現しました。一番苦労したことは記録画的悲惨な光景だけでなく、絵画としての美しさをどう表現するかが難しいことでした。
優秀賞
社家間 美知子
彫刻の森美術館賞
《道 I−いつかかえる》
油彩 S100
作家略歴 | |
---|---|
1950 | 岡山県生まれ |
2001 | 第19回上野の森美術館大賞展・入選 西日本美術展・入選 |
2003 | 第71回独立展・入選(以降毎年) |
2008 | 独立新人選抜展 |
2012 | 現在 独立美術協会会友 |
受賞コメント
受賞作のテーマ
道、何かに向かって人は進んでいる
それは歩みを止めない。
作品のモチーフ
休日になると、長く続く車列。
九州の西のはてに向かっている。
いつも窓から見える風景です。
ゆるい坂を登りきった先は、私のいる場所からは見えない。
その先は本当は何もないのかも知れない。
見慣れた自動車道がモチーフになりました。
山�� 光雄
美ヶ原高原美術館賞
《願いが叶うとき》
日本画 S100
作家略歴 | |
---|---|
1956 | 埼玉県生まれ |
1978 | 第28回埼玉県展・入選(1997、1999、2000〜2004、2006〜2011) |
1979 | 東京学芸大学教育学部美術科 卒業 |
2003 | 第50回日府展・新人賞 |
2004 | 第51回日府展・東京新聞賞 第59回春の院展・入選(2005〜2007、2010) 第89回院展・入選(2007、2008) |
2005 | 第37回日展・入選(2011) |
2009 | 第27回上野の森美術館大賞展・入選(2010) |
2011 | 第29回上野の森美術館大賞展・賞候補 第38回創画展・入選 |
2012 | 現在 埼玉県公立中学校教諭 |
受賞コメント
誰にもわかる表現(美しいこと、わかりやすいこと、夢や詩情が感じられること、日本人的なこと)を日々心がけ制作しています。
この作品は特別な場所や光景でなく、街を少し離れればどこにでもある典型的な住宅地の見慣れた情景です。そこでの日常生活の一場面を自然の崇高さや人の温もりが感じられ、そして心が安らぐように描きました。
荒木 みどりこ
フジテレビ賞
《白明の水辺》
日本画 S100
作家略歴 | |
---|---|
1966 | 東京都生まれ |
1984 | 村田瑞枝氏に師事 |
1994 | 福王寺法林氏に師事 福王寺一彦氏に師事 |
2003 | 第88回院展・奨励賞(以降4回) |
2004 | 第38回文化庁現代美術選抜展 |
2005 | 第60回春の院展・奨励賞(以降2回) |
2008 | 日本美術院特待に推挙 |
受賞コメント
夏の夜、漆黒の森を照らす様に純白の花々が継ぎ継ぎと花開らいてゆきます。辺りに幽かな香りを漂わせながら見事な花房を作ります。頭上高く咲き誇り、そして白光の差し込む頃早くも1つ又1つと房を離れて宙に舞ってしまいます。ふわふわと羽の様に舞い降りて水辺を銀色に輝かせます。森と水の織り成す美の光景に心が震えました。その思いを込めながら制作しましたが、これからももっともっと自然の声に耳を澄ませてゆきたいと思います。
吉田 幸紘
産経新聞社賞
《蒼ク想ウトキ》
日本画 162.0cm × 142.0cm
作家略歴 | |
---|---|
1980 | 京都府生まれ |
2002 |
第28回春季創画展・入選(2003、2004、2010) 第29回創画展・入選(2003、2004、2006、2008〜2011) |
2005 |
第30回春季創画展・春季展賞(2006〜2009、2011、2012) 第32回創画展・奨励賞 京都精華大学大学院芸術研究科造形専攻 修了 |
2006 | 筍々会06'展[京都府立文化芸術会館] |
2007 | 第34回創画展・創画会賞 |
2008 | 京展・市長賞 |
2009 |
京都日本画家協会選抜展 京展・栖鳳賞 |
2010 |
京都市立芸術大学大学院博士後期課程 入学 京都日本画新展[美術館「えき」KYOTO](2012) 第28回上野の森美術館大賞展・入選 |
2011 |
第37回春季創画展・春季展賞 日本画 きのう・京・あす[京都文化博物館] |
2012 |
京都芸大博士展[京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA] 現在 京都市立芸術大学大学院博士後期課程在学、創画会准会員 |
受賞コメント
私は、現在、植物や動物を主なモチーフとしていて、制作はその対象となるものとじっくり向き合い観察し、捉えるところから始まる。
それらを観察していると、時折、その存在に漠然とした曖昧さを感じることがある。
例えば、それは春や秋に白く柔らかい綿毛をつけた草花の種が風に舞い、辺り一面に漂う瞬間に感じる。また、動物の食べる、遊ぶなどという本能的な行動とは異なった、ふと動きを止めたときに一瞬みせる何ともいえない物憂げな表情などに感じたりする。
それは、単なる変化というより、うつろいというニュアンスが近いように思う。そんな少し目を離しているうちに変わってしまうような、非永続的で不安定な美しさに私は惹かれる。
桃田 有加里
ニッポン放送賞
《空耳》
油彩 F100
作家略歴 | |
---|---|
1987 | 奈良県生まれ |
2005 | 第3回高校生現代アートビエンナーレ・グランプリ・大原美術館賞[大原美術館児島虎次郎記念館、岡山] |
2006 | Taboo(三人展) [ギャラリー青城、宮城] |
2008 | FANTASTIC ART SHOW -TOKYO-2008[世田谷美術館、東京] トーキョーワンダーウォール公募2008・審査員長賞[東京都現代美術館、東京] |
2009 | トーキョーワンダーウォール都庁展「黙展」[東京都庁、東京] |
2010 | TOKYO WANDER WALL 2000-2009 10年! [東京都現代美術館、東京] ORA展 vol.2(京都造形芸術大学学生選抜展)[Court Gallery、東京] |
2011 | IFAA/OBLIQUE展[青木画廊、東京] 超カワイイ主義宣言展[山ノ内町立志賀高原ロマン美術館、長野] 谷崎潤一郎の愛した宿にて-それぞれの「隈」を考える-[ぎおん森庄、京都] 個展「ひとになる」[ARTZONE、京都] BIJOU ノエルの贈りモノ展[コンセプショナルブティック&ギャラリー・ジィオデシック、東京] 京都造形芸術大学芸術学部美術工芸学科洋画コース 卒業 |
2012 |
IFAAミニアチュール展[ギャラリー ベルンアート、大阪] 現在 京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻在学中、佐藤国際文化育英財団第21回奨学生 |
受賞コメント
私はこれまで、「ひと」を描いてきました。キャンバスの中には、本当の「ひと」が存在するからです。
絵というのは描き手の記憶や経験の凝縮だからでしょうか。
「ひと」の絵を描いていると、その絵が‘ひとになる’瞬間を感じることがあります。人の形を写実的に描いているわけではありませんが、ひとである条件というのは形ではなく、ひとの内側にある何かであると思うのです。
賞をいただいた《空耳》の中の「ひと」は、空気のように透明で...、鋭い、この世のものとは思えない音の中に存在しているように思えました。
この作品に向かい合い、耳をすませていただければ、心を通わせていただけるかもしれません。
私は、絵を通してひとの根っこにあるものを拾っていきたいと考えています。
そこには、きっと私が探してやまない「ひと」が存在していると思うからです。
*優秀賞に主催各社の冠を併記しておりますが、運営上便宜的なもので、全て同列です。