山下清といえば、誰もが完成された貼り絵の世界を思い起こします。そこには、緻密に貼り込まれた色鮮やかな色紙などが、時に優しく、時に力強く、そして、四季折々の風景に込められた風の音やその土地の香り、人々の感情までもが巧みに自然に息づいています。山下清の作品が今なお多くの人々を魅了するのは、この自然体から生まれる素朴さ、素直さが、私たちの心を強く打つからです。
本展では、山下清が生きた激動の昭和という時代の中で、清が何を考え、何を感じながら作品を生み出したのかという人間像に迫ります。貼絵、素描、油彩、ペン画、陶器などの他に愛用の遺品、放浪日記や資料も含め約170点を7つの章にわけて展示します。
上野の五重塔(貼絵/1940年)©清美社 |
1. |
貼絵との出会い |
少年から天才画家へ。その成長過程を八幡学園時代の作品を中心にエピソードを交え紹介します。 |
2. |
心の風景 放浪時代の清 |
断続的に続いた清の日本全国の放浪の旅。放浪中に清がみた風景、出来事などを作品から検証します。 |
3. |
芸術家・山下清の全仕事 |
放浪をやめ、本格的な画家活動をはじめる清。油彩、ペン画、陶器の絵付けと制作の幅を広げていきました。 |
4. |
修復保存プロジェクト 現代に甦る清の代表作 |
作品の性質上、劣化が進む主な貼絵作品が山下清「修復プロジェクト」により修復されています。 |
5. |
山下清・ヨーロッパへの旅 |
晩年のヨーロッパ旅行、「日本のゴッホ」とも称される清の視点で観たヨーロッパを紹介します。 |
6. |
遺作・東海道五十三次 |
晩年ライフワークとして取り組んだ「東海道五十三次」。貼絵にはなりませんでしたが全55点完成しました。 |
7. |
映像に観る山下清 |
山下清自身が出演している貴重な記録映画を上映します。 |
会 期: |
2007年9月21日(金)~10月9日(火) <会期中無休> |
時 間: |
10:00~17:00(金曜日は10:00~20:00まで開館。) ※入館は閉館の30分前までです。 |
料 金: |
一般/800(前700、団600)円 大学・専門・高校/500(前450、団400)円
※ぐるっとパスがご利用いただけます。
※(前)は前売り、(団)は20名以上の団体料金です。
前売り券【チケットぴあ】Pコード:687-534
【ローソンチケット】Lコード:36899
※中学生以下は無料です。
※心身障害者と介護者1名は無料です。
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会 場: |
上野の森美術館 |
主 催: |
産経新聞社、日本美術協会・上野の森美術館 |
後 援: |
フジテレビジョン、ニッポン放送、サンケイスポーツ、夕刊フジ、フジサンケイビジネスアイ、iza!、SANKEI EXPRESS |
企画協力: |
山下清作品管理事務局、ステップ・イースト |
お問い合わせ |
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