1992年、フランス・オルリー空港近くの倉庫で発見された、縦横3メートルの大作4点。それらは一部が1929年に日本で公開されたものの、その後所在が不明になっていた、藤田嗣治(1886-1968)の幻の作品でした。この4点はアトリエの建物とともにエソンヌ県の所蔵となり、フランス第一級の修復チームによる本格的な修復作業が6年の歳月を経てついに終了しました。
そして今年、これらすべての大作が北海道を皮切りに日本で一堂に会し、いよいよ東京でも公開となります。また、今回は、この4点のほかにも、パリ日本館壁画と関連する貴重な大作1点が世界初公開作品として加わります。
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