藤原 早苗 「ピクニック」 日本画 F100 2020年
概要
上野の森美術館所蔵作品展 なんでもない日ばんざい! /会場:上野の森美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2
会期:2020年7月23日(木・祝)~ 8月30日(日)/休館:月曜日(ただし8月10日は開館)、8月11日(火)
時間:午前10時─午後5時(入場は閉館30分前まで)/主催:日本美術協会 上野の森美術館、フジテレビジョン
後援:フジサンケイグループ
当館では1983年からこれまで38回開催してきた上野の森美術館大賞展の受賞作品を多数所蔵しています。今回、このなかから 「なんでもない、どこにでもある日常」 をテーマに、いま、こういう時期だからこそ見てみたいと思う作品を約80点選びました。
明るく楽しい気持ちにさせてくれるもの、おだやかな日常の情景、いつも変わらずそこにある街や自然、そして身近な人や風景からユニークな想像や思索を巡らせたものなどをグループにして構成します。
会場には、同じく所蔵作品から、版画家・野田哲也が家族や日常の断片を日々記録した〈日記〉シリーズのうち約20点、そして秋山さやかが上野公園を題材に制作した作品を展示します。アーティストがごく身近な日常に向けた素朴で素直なまなざしのなかに、いまの私たちの心に響くたいせつなものを見出せるのではないでしょうか。
お客様とスタッフ双方の安全を確保する観点から、本展は日時指定制度を導入し入場人数の制限を実施いたします。詳細はこちらからご確認ください。
新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のための対策はこちらをご確認ください。
千葉 美香 「神秘」 油彩 F100 2017年
展覧会構成
作品の題材や視点が徐々に日常の内側から外側へ──。
身近なものからより遠いものへとひろがっていくように構成します。
第1章「日常のなかに」
日常の「核(コア)」ともいえる家や室内、身の回りの光景、自身やすぐそばにいる親しい人を描いた作品など、本展のテーマである「なんでもない、どこにでもある日常」を感じるいちばん代表的なイメージ群です。
第2章「日常から絵画へ」
日常は絵画の世界への入口でもあります。身近な日常に題材を得ているもの、それを目に見えるままに描くのではなく、古今東西さまざまな絵画の様式や先達の手法を参照したり、あるいは独自のイマジネーションを発揮して様式化した絵画があります。
第3章「動物」
現代社会において、動物とは人間にとってどういう存在でしょうか?都市生活者にとっては家の中のペット、あるいは動物園など囲われた状況の動物がいます。洋の東西を問わず絵画には数多く動物が描かれてきました。この章では人々の感情を映し出す重要な存在として表現された動物などを紹介します。
第4章「風景」
私たちは日常でさまざまな風景に取り囲まれています。第1章で紹介する室内など手の届く範囲の風景よりももっと広い、遠い風景や俯瞰した風景が中心になります。都市の象徴である建造物から水の流れや雲の動き、それら私たちの生活に欠かせない風景がここに描かれます。
第5章「ひろがる想像」
実際の日常がいくら狭く限られたものであっても、私たちは想像力を用いて物理的な制約を補うことができます。画家たちは絵画のなかで異質なものどうしを結びつけ、異なる時空を導き入れ、目の前の現実よりはるかに広く深い世界を生み出そうと試みています。
石井 奏子 「水やりとねことぬりえ」 油彩 F100 2010年
[特集展示] 野田哲也 版画 <日記>シリーズ
前期:7月23日(木・祝)〜8月10日(月・祝)
後期:8月12日(水)〜8月30日(日)
本展の「なんでもない、どこにでもある日常」のテーマのもと、日本を代表する版画家の一人である野田哲也の〈日記〉シリーズを特集展示します。
身の回りの風景や家族を題材にした〈日記〉シリーズは、1968年から現在まで続く野田のライフワークであり、本展では当館が所蔵する1970〜80 年代の作品から約 40 点を前後期に分けて展示します。
自身が撮った写真をもとに木版、シルクスクリーンなどで制作された作品には、家族の肖像、野菜や果物、買い物袋、ソファ、車窓からの眺めなど日々の生活や出来事を想像させるものが淡々と綴られます。
作家自身の日常生活というきわめて私的な主題に徹しながら、それらは「なんでもない、どこにでもある」情景だけに、だれもが共有できる普遍性を持っているのかもしれません。
冨樫 昭裕 「FORM、小鳥がとぶ」 アクリル・水性ペイント S100 2000年
作家リスト
- 青木 秀明 AOKI Hideaki
- 青木 萌 AOKI Moe
- 粟津 みわこ(わたなべ みわこ) AWAZU Miwako
- 飯間 智美 IIMA Satomi
- 池田 真弓 IKEDA Mayumi
- 石井 奏子 ISHII Kanako
- 石村 実 ISHIMURA Minoru
- 出射 茂 IDEI Shigeru
- 井上 猛 INOUE Takeshi
- 井上 舞 INOUE Mai
- 今井 陽子 IMAI Yoko
- 岩崎 奈美 IWASAKI Nami
- 梅澤 千絵子 UMEZAWA Chieko
- 生地 みのり OIJI Minori
- 大内田 敬 OUCHIDA Kei
- 大島 麻琴 OSHIMA Makoto
- 大村 美玲 OMURA Mirei
- 岡田 修二 OKADA Shuji
- 興津 眞紀子 OKITSU Makiko
- 柿沼 宏樹 KAKINUMA Hiroki
- 風見 規文 KAZAMI Norifumi
- 春日 佳歩 KASUGA Kaho
- 樺山 祐和 KABAYAMA Sachikazu
- 北折 整 KITAORI Sei
- 呉 梨沙 KURE Risa
- 呉 亜沙 GO Asa
- 胡 日査 KO Nisa
- 古賀 博之 KOGA Hiroyuki
- 小島 徳朗 KOJIMA Tokurou
- 小谷 里奈 KOTANI Rina
- 近藤 大志 KONDO Daishi
- 榊原 孔美子 SAKAKIBARA Kumiko
- 坂口 竜太 SAKAGUCHI Ryuta
- 櫻井 あすみ SAKURAI Asumi
- 桜井 まど香 SAKURAI Madoka
- 佐藤 弘光 SATO Hiromitsu
- 佐藤 和栄 SATO Kazue
- 佐藤 愛美 SATO Manami
- 清水 航 SHIMIZU Koh
- 菅澤 薫 SUGASAWA Kaoru
- 菅原 健彦 SUGAWARA Takehiko
- 關田 比佐子 SEKITA Hisako
- 瀬島 匠 SEJIMA Takumi
- 武内 明子 TAKEUCHI Akiko
- 田村 綾野 TAMURA Ayano
- 千葉 美香 CHIBA Mika
- 張 媛媛 ZHANG Yuanyuan
- 冨樫 昭裕 TOGASHI Akihiro
- 中土居 正記 NAKADOI Masaki
- 長友 紀子 NAGATOMO Noriko
- 長濱 俊之 NAGAHAMA Toshiyuki
- 中村 光夫 NAKAMURA Mitsuo
- 成田 淑恵 NARITA Yoshie
- 南波 久 NANBA Hisashi
- 橋本 大輔 HASHIMOTO Daisuke
- 原田 久万 HARADA Hisakazu
- 福島 沙由美 FUKUSHIMA Sayumi
- 藤井 由隆 FUJII Yoshitaka
- 藤本 静宏 FUJIMOTO Shizuhiro
- 藤原 早苗 FUJIWARA Sanae
- 布袋 孝雄 HOTEI Takao
- 牧野 晏長 MAKINO Yasunaga
- 増田 直人 MASUDA Naondo
- 松崎 十朗 MATSUZAKI Juro
- 真鍋 修 MANABE Osamu
- 向田 友美 MUKAIDA Yumi
- むらこし なおこ MURAKOSHI Naoko
- 室井 佳世 MUROI Kayo
- 茂木 瑶 MOTEKI Tamana
- 八嶋 洋平 YASHIMA Yohei
- 山口 由佳子 YAMAGUCHI Yukako
- 山崎 光雄 YAMAZAKI Mitsuo
- 山本 達郎 YAMAMOTO Tatsuro
- 山脇 勇大 YAMAWAKI Yuta
- 行近 壯之助 YUKICHIKA Sonosuke
- 𠮷田 幸紘 YOSHIDA Yukihiro
- 若見 優貴 WAKAMI Yuuki
- 渡邊 小桃 WATANABE Komomo
- 渡邉 野子 WATANABE Naoko
- 秋山 さやか AKIYAMA Sayaka
- 野田 哲也 NODA Tetsuya
作品解説
- 最初
- Life
- 覚醒する情動
- 冬々雨々
- 馳せる
- 水の戯れ
- 水やりとねことぬりえ
- 静物
- 風の吹く日
- きざし
- メカ盆栽~流れるカタチ~
- きせつめぐるさかずき
- 「ぬくもり」
- 鳥空間―さまよい―
- rail
- 微妙な関係
- On the Terrace
- 間
- Unknown Memory 9
- reflexion 交差する風景
- アヌンナキ
- 暖かい所
- 惨くて、美味しくて、
- HITORI
- 手も足も出ない
- 「あさくさ」
- distance
- 時間の肖像Ⅱ
- 花瓶のある静物画
- ねじれ
- 廻る気色
- 反射率39%の重複視ーAN OPEN DOORー
- 寧色
- 忘れ去られる
- fragments
- 知れや語れや
- 工場跡地にて Ⅰ
- 借景/星をつなぐ
- BLOOM
- 飛流
- 赤い蜘蛛の巣
- 操車場
- 能
- RUNNER 塔ーLa Tourー
- 曇りばな
- 朝の時間
- 神秘
- トト曼荼羅
- FORM、小鳥がとぶ
- 再生・NEST
- Landscape 01
- 神社のある街かど
- 迷想する時
- Voice
- coffee break
- junk
- 日本の行方 Ⅱ
- 視線の境界線
- 花束
- いらか
- ピクニック
- 二つのテーブルの静物
- せかいのはて
- 思いおこし ’93-2
- 夜景
- 頁
- 宙
- 操車場 Ⅰ
- 夜話
- 星座ー窓からの風景ー
- プラスチックガール
- Puzzle City
- 願いが叶うとき
- T氏の部屋(A)
- Preparation #2
- 受難のシアター
- 蒼ク想ウトキ
- 冬
- こころ
- 観察者−身体の遠近法
チケットについて
この展覧会は日時予約制です
①10:00〜10:59 ②11:00〜11:59 ③12:00〜12:59 ④13:00〜13:59 ⑤14:00〜14:59 ⑥15:00〜16:29
ご来館前にあらかじめ下記(e+(イープラス)、ファミリーマート店舗)で日時指定券を購入のうえ会場にお越しください。美術館内の混雑緩和のため、会期中は入場制限をさせていただきます。
※入替制ではございません。 ※指定時間内にご入場ください。
ネット環境をお持ちでない方へ
日時指定の予約なく当日直接お越しになる方は【当日窓口】でお越しいただいた時間帯の、空いている時間枠を照会いたします。日時指定予約をされた方が優先となりますので、ご入場までお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。
入場料 : 一般1000円、大学生500円、高校生以下無料
※障がい者とその付き添いの方1名は無料、入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
※無料入場の方は日時予約の必要はありませんが、入場にお待ちいただく場合があります。
販売期間
①:2020年7月10日(金) 10時~ [ 7月23日(木・祝)〜8月10日(月・祝) の期間のチケットを販売します。]
②:2020年7月22日(水) 00時~ [ 8月12日(水)〜8月30日(日)まで の期間のチケットを販売します。]
販売場所
e+(イープラス)/QRチケット | 【WEB販売】 https://eplus.jp/ueno-mori/ | |
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【コンビニ店頭販売】 ファミリーマート店内Famiポート ※店頭購入方法 https://www.family.co.jp/services/famiport.html |
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上野の森美術館窓口(開館日のみ) |