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【講座の様子】おとなの月1デッサン塾(石膏像デッサン)6/28開講 中尾直貴先生

2020年8月23日

6月から9月、中尾直貴先生による「大人の月1デッサン塾」を開講します。

初日の第一回目(6/28)は「石膏像デッサン」でした。画材は木炭を使用。
先生の実演を交えた丁寧かつ本格的な講座です。

中尾先生「デッサン力とは、物をただ正確に描ける能力だけではなく、モチーフを捉える眼差しと、それを説得力をもって立ち表すための画面上でのバランス感覚のことです。」

中尾先生は、2020年6月からアートスクールの単発講座を中心に講座を担当されることになりました、新任講師です。
どうぞよろしくお願いします!
※常に教室内の換気を行い、備品等の消毒をしたうえで、講座を開催しました。

道具の扱い方からエスキース・構図・描き出し方から描写へ

まずは中尾先生による「デッサンの進め方」の説明です。
昔からある石膏デッサンの意義と、木炭という素材の扱い方についてお話しされました。

中尾先生


中尾先生によるマルス像デッサンの参考作品。

木炭紙は1人につき4枚。最終日まで1枚ずつ使用していき、その日描画に使わない3枚も下敷きとして使用します。

エスキース(本制作に入る前のラフスケッチ)に取り掛かる前に、木炭の削り方の説明です。
中心部分の芯抜きを行う道具の使い方について解説しています。

エスキースを開始。手早く全体像をスケッチしていきます。

中尾先生「構図の検討をするために、まずは小さく全体像を描いていきます」
構図を決めたら本制作に入ります。

いよいよ本制作の開始です。
エスキースで決めた構図を元に、画面と木炭を大きく使って全体的に描き始めます。

木炭の使い方だけでなく、ガーゼの使用法も交えてデモンストレーションは進みます。


ちなみに中尾先生は消し具としての食パンは使わないそうです。先生によると「食パンは食べもの」だということです!

先生のデモンストレーションを見ていただいた後、受講生の皆さんが実践に入ります。
手順解説のイメージを念頭に、一斉に取り掛かりました。

実践解説のせいか、かなり効率的に制作が進んでいきます!

時間いっぱいまで集中力の途切れない講座でした。

全4回、モチーフを変えつつさらに演習を重ねていきます。

上達が楽しみなシリーズ講座ですね!

2020年後期単発講座でも、「おとなの月1」を開講します!
ぜひご受講ください。
おとなの月1 デッサン塾 (全4日間)【先着順】
日程:12月13日 1月24日 2月21日 3月14日
講師:中尾直貴
2020年後期単発講座詳細ページ