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VOCA賞
鈴木 星亜
「絵が見る世界11_03」 |
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受賞コメント
今、目の前にカップがある。私はどのようにカップを見ているのだろうか。
写真のように見ているのだろうか。
それとも、ただ「カップ」という記号として認識しているのだろうか。
カップなどに興味はなく、中身のコーヒーしか見ていないのかもしれない。
或は、カップを通して、以前にここで誰かと話したことを見ているのかもしれない。
画家が目の前にあるカップを描く時、どのように描くのが正しいのだろうか。
いや、見ること、そしてそれを描く事に正しさというものなど無いのかもしれない。
しかし、私達は、つい、ありもしない正しさというものを信じてしまう。
そうならない為にも、私は考え続けなければならないのだ。