上野の森美術館

有栖川宮・高松宮 ゆかりの名品 2013年5月21日(火) → 7月14日(日)

≪ トップへ戻る

ギャラリートーク<その2>

2013年6月8日

第二回目は、学習院大学史料館の学芸員、長佐古美奈子さんをお迎えし、
「ボンボニエールと宮中饗宴」というタイトルで6月7日(金)に開催しました。

当展のメインでもあり、来館者に人気のボンボニエール(ボンボン入れ)と
銀食器のディナーセットを中心にお話いただきました。
宮中での慶事や祝宴で引き出物のようにして配られていたのが、この手のひらサイズの
ボンボニエールです。中には金平糖が入っていたのだそうです。

慶事や祝宴の度に配られるだけあって、種類も沢山あります。
兎、飛行機、鳥、トランク、地球儀、様々な形や細工が面白く、
お話を伺いながら、みなさんくい入るようにご覧になっていました。


ディナーセットの食器や銀器そしてグラス類には、一つ一つ有栖川宮家の菊の紋(三菊紋)
が付けられています。展示では2人分をセットしてお見せしています。
実際の宴ではその都度出されるグラスも、ここでは参考のために一度にセットしています。


セットの端のほうに一列に並べてある、動物やキューピットをかたどったものはピックスタンド、
いわゆる楊枝立てです。フルーツ等を刺すピックを立てておくものです。
とてもおかしなキャラクターがそろっているので、オリジナルポストカードにもなりました。
こちらもおすすめです。

ギャラリートーク<その1>

2013年6月8日

作品の解説をするギャラリートーク。
今回の展示は美術館、博物館、大学などいろいろな所蔵館から借用しています。
展覧会の図録にも専門の方に論文を寄稿していただいていますが、
執筆陣の中から数名にお願いして、ギャラリートークが実現しました。

第一回目は、日本美術史を専門にされている東京藝術大学教授の佐藤道信先生。
5月31日(金)に開催しました。

今回のトークは、「日本美術協会の歴史と作品について」というタイトルで、日本美術協会
を紹介しているコーナーで行われました。
そもそもこの展覧会、「有栖川宮・高松宮ゆかりの名品」というタイトルですが、
「日本美術協会創立125年」というサブタイトルが付いているのにお気づきでしょうか。

日本美術協会は現在上野の森美術館の財団の名称なのですが、その前身は「龍池会」という
名称でスタートした日本初の美術団体だったということや、初代総裁が有栖川宮熾仁親王で
あったことなど、実際に作品を見ながら歴史をひもとくようにお話いただきました。


なるほど、トークを聞いて展覧会タイトルをナットーク。

予定時間は40分ほどでしたが1時間近くノンストップで参加者をひきこんでいただきました。
次回は、当展の目玉のひとつ、ボンボニエールのお話です。

お楽しみ〜cafe編

2013年6月8日

普段はおいしいコーヒーが人気のカフェですが会期中は抹茶と季節の上生菓子が
いただけます。こんな感じに中庭をみながら一服どうぞ。
上生菓子は源 吉兆庵から。控えめで上品なお菓子にため息がでそうです。

お茶はお薄の特訓をうけたスタッフが一生懸命「おいしくな〜れ」といってお茶を
点てています。

お茶の販売もしています。ご自宅でも一服、おすすめしますよ〜。