今回はひな飾りの展示について。
これは高松宮妃喜久子殿下がお嫁入り道具のひとつとしてお持ちになった大きなひな飾りです。
喜久子妃殿下は第十五代将軍徳川慶喜の孫にあたります。この婚儀にあたって準備された
調度品やおひな様の道具類にも、全てに徳川家の葵の紋が付けられています。
さて、展示は以前の写真を見ながら、再現するようにひとつずつ並べていきます。
ひな人形と道具は江戸時代の伝統を伝えるものとして1点1点、巧妙な作りで驚くばかりです。
日常使いの着物や鏡も揃い、お茶の道具はお茶碗のなかに茶筅や茶巾まで入る完璧なつくり。
囲碁や将棋の駒もすべてあります。
お囃子の火炎太鼓も心躍る可愛いつくりです。
様々な調度品が黒漆に葵紋金蒔絵で揃えられています。
もう、これは実際に見ていただかないと!
そして最後にバランスをみて、明るさを計って、完成です。