ごあいさつ
 ヴェネツィアは、697年に初めてドージェ(総督)が選ばれてから、1797年にナポレオン軍に占領されるまで、1100年間も続いたヴェネツィア共和国の都でした。18世紀ヴェネツィア絵画は、そのヴェネツィア共和国最後の世紀に華開きました。18世紀は通 常、ワトーやフラゴナールといったフランス絵画を中心としたロココの時代として語られます。しかし近年、ロンドン、ワシントン、ニューヨークそしてヴェネツィアなどで開かれた18世紀ヴェネツィア絵画の様々な展覧会により、その絵画の魅力と意義が大いに注目されています。

 本展は、「日本におけるイタリア年」を記念して行われるもので、18世紀ヴェネツィア絵画を日本で初めて本格的に紹介するものです。すなわち、18世紀イタリア絵画最大の巨匠ジャンバッティスタ・ティエポロと18世紀ヴェネツィアの人々の生活を生き生きと描いたピエトロ・ロンギを中心に、セバスティアーノ・リッチ、ジャンバッティスタ・ピアッツェッタ、カナレット、フランチェスコ・グアルディなど約20人の作家の名作を紹介します。ヴェネツィアのアッカデミア美術館、コッレール美術館、クエリーニ・スタンパリア美術館、18世紀ヴェネツィア美術館(カ・レッツォニコ)やヴェネト州のヴィチェンツァ市立美術館、フィレンツェのウフィツィ美術館などイタリア国内の国公立美術館の所蔵作品を中心に、ロシアのエルミタージュ美術館、スウェーデンのストックホルム大学美術史研究所の名品を加えて構成されています。東京展では、油彩 61点、京都展では、油彩52点、素描35点の計87点が展示されます。  18世紀ヨーロッパ文化の精華、ヴェネツィアの栄華を彩 る「現実」と「幻想」の絵画をお楽しみ下さい。


東京展開催概要

■開催日時
 2001年3月24日(土)〜 5月27日(日)<会期中無休>
 午前10時 〜 午後6時 木・金・土曜日は午後8時まで
(但し、入館は閉館30分前まで)

■会場
 上野の森美術館

■入場料
 
一般=1300 (1100) 円、大・高生=1000 (800) 円
 中学・小学生=500 (300) 円
 ※( )内は前売り、または20名以上の団体料金
 ※小学生未満、障害者は無料(ただし付添いは、有料で通常料金)

【チケット発売中】
 
チケットぴあ    03-5237-9999
 CNプレイガイド  03-5802-9999
 ローソンチケット  03-5537-9999
 JR東日本みどりの窓口、びゅうプラザ、旅行センター JTB、JTBトラベランド
【問い合わせ】
 ハローダイヤル  03-3272-8600

■巡回先
【京都会場】
 京都市美術館(月曜日休館)
 2001年6月2日(土)〜7月29日(日)/50日間

■主催
 フジサンケイグループ、(財)日本美術協会・上野の森美術館、
 ヴェネツィア美術歴史財監督局

■後援
 外務省、文化庁、イタリア大使館、2001年「日本におけるイタリア」財団

■協賛
 NEC

■協力
 アリタリア航空、JR東日本、日本通運、ぴあ

■お問い合わせ
 産経新聞東京本社事業局
 〒100-8079 東京都千代田区大手町1-7-2
 enter@sankei.co.jp

 

 

 

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